沖縄ストリートカルチャーが集結「波の上フェスティバル2019」レポート&来場者スナップ

2019年11月23日(土)・24日(日)の2日間、沖縄で「波の上フェスティバル2019」が開催された。今回で2回目となるこのフェスは、昨年から引き続き那覇空港からほど近い波の上うみそら公園で行われた。11月の東京の寒さとは打って変わり、沖縄の気温は27度を記録。関東ではとうに終わった夏も、こちらでは継続中でまさにフェス日和だ。

「波の上フェスティバル」の特徴はなんと言っても沖縄のローカルストリートカルチャーが随所に散りばめられたところだろう。地元アーティストのライブはもちろん、沖縄の各地域から集まったフードやアパレル、ダンスコンテストに、BMX大会も行われる。単にキレイな海を眺めて有名なアーティストを楽しむといっただけにとどまらない、沖縄に根づいたカルチャーを楽しめるフェスティバルになってるのがポイントだ。出演者のラインナップもヒップホップ、レゲエ、ハードロック、メタルなど多彩なジャンルのアーティストが出演しており、今年は犬式(INUSHIKI)、ゆるふわギャング、山嵐、Captain Vinyl、MOOMINなどが出演し会場を大いに盛り上げた。

そんな沖縄のローカルストリートカルチャーと音楽がガッチリ組み合わさった「波の上フェスティバル2019」の様子を写真とともにレポート。後半は来場者スナップをお届けする。

海はすぐそこ!最高なロケーションで沖縄カルチャーを味わい尽くす

「波の上フェスティバル」は4つのステージと2つのフロアで構成されており、チケットを持っている人のみが入れる2つのメインステージ以外の「COCALERO STAGE」、「WeChatGo STAGE」、日本中からBMXライダーが集まった「Champloo Game」、ダンスバトル大会「Last Summer Jam」は無料でも楽しめるエリアとなっていた。

ステージ以外に目を向けると、沖縄の名店12店舗が集結し投票で競う「波めしグランプリ」やローカルの人気アパレル店舗が並ぶ「Market Caravan」、そして柱一面にグラフティーを描く「LIVE PAINT AREA」にクールな理容室が集まった「BARBER AREA」もあったりと、コンテンツの幅が多彩。実際ちょっと見て回るつもりで歩いても、一つ一つのコンテンツの面白さに心を奪われ、あっという間に時間が経ってしまった。

大ジャンプが成功するたびに歓声があがる
フェスでBMX大会を取り入れるのは「波の上フェス」ならでは
ライブペイントもグラフティなのが新鮮だ
幅広い年代が参加し常に盛況だったダンスバトル
柄、ボディを選んでオリジナルオフィシャルグッズが作れる
沖縄の4店舗のバーバーが参加。どの店舗もカッコいい
夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気に

南国を感じるお洒落な会場で仲間と音楽に揺れる2日間

有料エリアである「NAMI STAGE」と「COZY STAGE」は対岸に位置し、それぞれ趣が違うステージとなっていた。「NAMI STAGE」はいわゆるバンドセットも組めるサイズ感のあるステージで犬式(INUSHIKI)や山嵐を始めとしたアクトが出演。反対の「COZY STAGE」は一面ホワイトデッキになっており、バーカウンターや海が見えるソファーエリアまであるリゾートライクな作りで、まさに南国・沖縄といったイメージだ。ここでは主にゆるふわギャングやJJJ、田我流などヒップホップアクトが多く出演したほか、1日目には漢 a.k.a. GAMI率いる鎖グループ主催でMC BATTLE日本一を決める「KING OF KINGS」の沖縄予選が波の上フェスティバルとのコラボで開催され、地元ラッパー同士によるのアツいバトルが展開された。

リゾートライクなCOZY STAGE
フェスの合間にソファーでゆっくりできるスペースが嬉しい
NAMI STAGEの横には食堂も
漢 a.k.a. GAMIを審査員に迎え、MCバトル本戦にむけて地元ラッパーが激突
度肝を抜く音圧を生んでいた年代物のサウンドシステム

今は全国色々なフェスが各地で開催されているが、こういった“ローカルカルチャー”と“フェス”が密接に融合した形で存在するフェスは実はまだ多くない。その両方の要素がごく自然にミックスしている「波の上フェスティバル」はそういった意味でとても稀有であり、いつもとは違った感覚で楽しめるフェスだ。特に取材する中でBMXやダンスバトルにおいてはローカルの人達と一緒に体験を共有でき、地元のカルチャーに参加してる感じがとても心地よく感じられた。まだ2回目と若いフェスなだけあって今後どういった進化を遂げていくのか、非常に楽しみなフェスだ。

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ストリート感あふれる来場者スナップ

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