今週末開催「朝霧JAM」主催者インタビュー | フェスだからこそできる地方創生のかたちとは?

台風とコロナ禍で3年連続の中止。それでも健在を発信したい想いで開催したスピンオフイベント「Keep on ASAGIRI JAMMIN’」

朝霧2023

このように「朝霧JAM」はファンの方や地元有志の方に支えられて、大きな問題もなく開催されてきましたが、2019年以降は苦難が続きました。2019年は台風の直撃予報を受けて直前で中止を発表。リベンジを誓った翌年以降は新型コロナウイルスの影響で、2年連続で開催を断念せざるをえませんでした。

ちなみに弊社が主催している「フジロック」は2021年、行政とも連携し感染症対策を十分に行った上で開催に踏み切りました。当時は賛否両論ありましたが、開催地「湯沢町」が観光地であるという経済状況も鑑みたうえでの開催判断でした。

一方で、「朝霧JAM」は先ほど話したように、行政・地元との関係が深いフェスであり、特に朝霧JAMS’には、この地域で暮らし、働いている方がほとんど。大型イベントに関わっていることで、日常生活においてネガティブに遭遇したりマイナスと捉えられてしまうことが起きるかもしれない。そういったことに想いを巡らすと、周辺環境が整ったとしてもコロナ禍での開催には踏み切れませんでした。彼らの存在なしではこのフェスは成り立たないのですから。

しかし、当時を振り返ると、コンサートという生業ができていないプロモーターとして丸3年以上開催できていないという焦りや、一緒に創ってきた「朝霧JAM」の共創理念そのものがなくなってしまうのではないかという漠然とした不安もありました。

そこで、少し感染拡大がおさまってきた2022年1月に、スピンオフ的なイベントを完璧なコロナ対策を施したうえで市街地の市民文化会館で開催しました。タイトルは「Keep on ASAGIRI JAMMIN’」。このイベントの開催にあたっては、興行目的ではなく、なんとかして「朝霧JAM」をキープさせ「朝霧JAM」健在の姿を発信したい、そして何よりジャムズ・コアメンバーにもう一度集まってもらって、未来に向けてのモチベーションにしたいという目的での開催でした。中止時に出演予定だった4組のライブが2000円で観られるという破格な値段にしたのもそういった理由からです。結果的に我々スタッフを含めたインナーモチベーションの向上や、外へのイメージ醸成も含め、行政や地元の方々からの反応も上々でした。

このイベントの成功のおかげで、同年10月には4年ぶりに通常の形で朝霧JAMを開催することができて、多くの人が集まってくれました。集客的にはコロナ禍前と比較すると8割程度でしたが、これまでの状況や昨年の他のフェス動向などと比べても、成功だったと言えると思っています。

開催20回目の朝霧JAM。素晴らしい朝霧高原という場所で「It’s a beautiful day」を体感しよう

今年は20回目の開催を迎えるアニバーサリーイヤーとなりますが、国内外から28組の豪華アーティストが出演してくれます。そして今年から、1日券の販売をスタートさせました。
キャンプをテーマにしたフェスですが、さまざまな事情で1日しか参加できない方にも、最高のロケーションの中で、最高のライブパフォーマンスを満喫していただきたい。
キャンプが初めての方にもまずは一度朝霧JAMを体験してもらって、翌年キャンプ泊で訪れてほしい。
もともと参加していたけどライフステージの変化などで参加が難しくなった方にも気軽に足を運んでほしい。
時代の変化とともにニーズも変化しています。さらにアフターコロナという中、我々も変わるべきところは変えなければいけない、そんな思いから新しいチャレンジとして1日券を用意しました。

さらに、車がない方向けに、全国7都市から会場へ直行するツアーバスや最寄りの新富士駅(新幹線)、富士駅(在来線)から会場までのバスプランやキャンプ未体験者向けに、テントの設置や撤収が不要のレンタルテントプランもあります。

大人から子供まで来場された人全員が楽しめることをテーマに、さまざまなアクティビティやお子様連れでも安心できるサービススポットにも力を入れています。

今年は開催時にちょうどオリオン座流星群がピークを迎えるので、満点の星空が見られると思います。
開催が直前に迫っていますが、今年はまだチケットの購入可能なので、素晴らしい朝霧高原という場所の魅力と朝霧JAMを体感しに遊びに来てください。

タイムテーブル

朝霧JAM’23

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