50年前のピンク・フロイド「箱根アフロディーテ」映像が甦る、『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』2021年8月4日発売決定

ピンク・フロイドの初来日公演「箱根アフロディーテ」から50周年を記念し、『原子心母』の7インチ紙ジャケットにCDと50年前の「箱根アフロディーテ」新発見映像をBlu-rayに収録した2枚組、さらに①「未発表写真満載のフォト・ブック」②「箱根アフロディーテ・パンフレット」③「会場案内図チラシ」④「大阪公演ポスター」⑤「箱根アフロディーテ・チケット」を復刻した5大特典付き、奇跡の日本独自企画『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』が「箱根アフロディーテ」からちょうど50周年目を迎える8月6、7日直前の2021年8月4日(水)に発売となることが決定した。

今から50年前。1971年(昭和46年)8月6日と7日、2日間に渡って箱根芦ノ湖畔北斜面特設ステージ(成蹊学園所有の広大な敷地「乗風台」)で開催された海外アーティストを招聘した日本初の野外ロック・フェスティヴァル「箱根アフロディーテ」。日本の数多くのアーティストともにヘッドライナーとして招聘されたのがピンク・フロイド。これがピンク・フロイドの初来日公演だった。1960年代後半、海外ではモンタレー・ポップ・フェスティヴァルやウッドストックなど大規模ロック・フェスが開催され、日本でも1971年は海外アーティストの来日が相次いだ「洋楽ロック・コンサート元年」ともいえる年。そんな時代背景の中「箱根アフロディーテ」は日本版ウッドストックを目指し企画され、日本のロック・ファンが初めて経験した伝説のロック・フェスとして語り継がれている。

ピンク・フロイドの箱根アフロディーテ公演時映像は、これまで「原子心母 (Atom Heart Mother)」の1曲のみ存在は確認されていたものの、そのマスターの行方やこの映像が撮影されたいきさつも含めて長年の間“謎”に包まれていた。しかし、遂に、この映像の当時の16mmのオリジナル・フィルムを半世紀の月日を経て発見。最新技術で16mmフィルムから一コマずつデジタル化、長い年月をかけてフィルムのノイズやゴミを丁寧に取り除くレストア(修復)、リマスター作業を行ない、ピンク・フロイド側との交渉の末、「箱根アフロディーテ」50周年のタイミングで日本のみの商品化が実現した。ライヴ映像(音源も箱根アフロディーテ・ライヴ音源)はもとより、オフショットや空港、ホテル、記者会見、新幹線、空の色や当時の日本の風景etc.・・・ピンク・フロイドの日本の“聖杯”とも呼べる歴史的映像が驚愕の美しさで鮮やかに甦る。

現存していた映像と新発見映像との比較映像

さらに、3分ほどのピンク・フロイドのクルーを追いかけたB-Roll映像も新発見。ホテルから機材を積んでトラックで運び、現地で前日の大雨で泥濘にはまった機材車をブルドーザーが引っ張っている様子など、短いながらも当時の会場設営風景を初めて垣間見ることのできる貴重な映像となっている(Blu-rayにボーナス映像として収録)。また、今回新たに数多くの未発表写真も発見され、全60ページのスペシャル・フォト・ブックに収録。1971年ピンク・フロイド初来日時のドキュメンタリーを写真で振り返ることができる。

日本独自の素材が許諾されたものとしてはピンク・フロイド史上初の日本独自企画プロジェクト、『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』。究極の日本が世界に誇る音楽遺産ともいえる歴史的価値ある新発見映像、当時の空気感を詰め込んだ特典満載のスペシャル・パッケージとともに、半世紀前に想いを馳せて欲しい。

【箱根アフロディーテについて】

1971年8月6日と7日2日間に渡って箱根芦ノ湖畔成蹊学園所有乗風台で開催された、ニッポン放送主催、海外アーティストを招聘した日本初の大規模野外ロック・フェスティヴァル。南こうせつとかぐや姫、トワ・エ・モア、尾崎紀世彦、ハプニングス・フォー、モップス、赤い鳥、ダークダックス、成毛滋 & つのだひろ、渡辺貞夫グループ、山下洋輔、菊地雅章、佐藤允彦他ジャンルを超えた当時の日本のアーティストとともに、海外からはピンク・フロイド、1910フルーツガム・カンパニー、バフィー・セントメリーが参加。いわゆるフジロックやサマーソニックの原点ともいえる伝説の野外ロック・フェス。前日には大雨というコンディションの中、すべてにおいて初めてのことばかりで、機材やPA含めて様々な困難の中実現した(実現までの秘話をデジタル・ブックレット『追憶の箱根アフロディーテ1971』に収録)。

【ピンク・フロイド初来日公演について】

当時はアルバム『原子心母』を1970年10月発表後、『おせっかい』はまだ発表前(1971年11月発売)という時期。ピンク・フロイドは「箱根アフロディーテ」フェスの大トリで出演。長いサウンド・チェックの後、「原子心母」でスタートし、「ユージン、斧に気をつけろ」「太陽賛歌」「エコーズ」「神秘」と全5曲を演奏(8/7は2曲目に「グリーン・イズ・ザ・カラー」を追加)。ステージの後ろには山、森に囲まれ、背後には芦ノ湖。新曲(当時未発売)の「エコーズ」を初披露した際には湖側から霧が立ち込め、野外で自然が演出した予期せぬ舞台効果もあり、神秘的、幻想的な伝説のライヴとして語り継がれることになった。ピンク・フロイドは当時まだ日本では珍しかった大規模なPAシステム使用し、それ以降の日本の音響、ステージ制作に多大な影響を与えたと言われている(「日本におけるコンサート音響」秘話をデジタル・ブックレット『追憶の箱根アフロディーテ1971』に収録)。1971年の初来日公演は8月6,7日箱根アフロディーテのあと8月9日には大阪フェスティバルホールで公演を行なっている(大阪公演の超貴重な公演ポスターを特典として復刻)。

ピンク・フロイド『原子心母(箱根アフロディーテ50周年記念盤)』
Pink Floyd / Atom Heart Mother (Hakone Aphrodite 50 Anniversary Edition)
2021年8月4日発売 SICP-6396~7 (CD+BD 2枚組)6,600円(税込)6000円(税抜)
完全生産限定盤/日本独自企画/7インチ紙ジャケット仕様/5大特典封入

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