LIVE AZUMA主催インタビュー | 地域とともに育つ、愛されるフェスの作り方

地元との信頼を積み重ねる時間

―地元との関係づくりで意識してきたことはありますか?

佐藤: もちろん最初からうまくいったわけではなくて、最初は色んなところから「外から来た人たちが何をするんだろう」と警戒もされていたと思います。僕自身は福島出身だし、福島テレビさんと一緒にやっているというのはあるけれど、”新しいイベント”ということは事実だし、一旦新しいものは様子見するみたいな県民性があるかもしれません。

坂口: 会場となるあづま総合運動公園での「フェス」は初めてのことでもありました。我々のような関東からやってきた人たちが、何かやろうとしているみたいなのはあったかもしれませんね。やはり大切なのは、福島にお邪魔する側の県外の者が、福島のことを知ること、そして好きになること。私は勝手に好きになっていったタイプですが、福島の方とお酒を酌み交わしたり、名物の餃子やラーメンをすする交流の場も楽しく、そして大事です(笑)。街中でLIVE AZUMAスタッフとご一緒している際に、その周りの方々もLIVE AZUMAのことを知ってくれる人が年々増えていっている。店内で席が近くたまたま来場してくださった方からフィードバックをもらえたり、ばったり行政やメディアの方とご一緒することがあったり。そういう風にざっくばらんに話す中でありがたく未来に活かせるご意見をもらうこともありますね。

佐藤: 本当に少しずつ、1年ずつ、我々が福島でやりたいことを誠実に伝えるというか、作るもので分かっていただくみたいなところで、3、4年はかかるなと。お祭りごとは一瞬だけやってきて、賑やかしてまた何もなくなるみたいなイメージもあるとは思うので、そうではなくて、ずっとこの場所でやっていくんだということを地道に行動で示していくしかない。例えば、地元のお祭りに参加したり、日常的に交流したりして、少しずつ信頼を築いていく。そういったこともあって、サポートしてくれる地元の企業や団体というものも増えてきています。

―地元、そして東北のグルメや文化が味わえるのもLIVE AZUMAの醍醐味ですよね。

佐藤: 今年はブースが100を超えました。地元、そして東北のお酒、グルメ、お店がジャンルレスに揃っています。もちろんアーティストも豪華なラインナップが揃っているのでライブも楽しんで欲しいのですが、ブースも負けていません(笑)。

坂口: Festival Lifeさんは初回からラーメンエリア推ししてくれていますが、そのラーメンエリアも今年はさらに増えて合計8店舗になったりと、また進化します。

佐藤: ラーメン以外にも餃子も強化予定です。福島餃子をひろめ隊というチームが参加してくれたりと、そこも今年は楽しみにしておいてください。横丁のようなエリアがってそこはあえて、こじんまりした感じで東北のお酒とグルメを味わえるので、飲み食いしてもらってからライブを楽しんでもらうのが理想的なコースです!

坂口: あと福島県民ではない視点でいうと、この時期の福島は気候もよくてまさに行楽シーズン。旅とあわせてフェスを楽しんでもらえたと思います。土日のフェスの前後に1日お休みをくっつけちゃうとか。フェス会場から近い土湯温泉と福島駅から電車で一本の飯坂温泉がおすすめですね。会場内にも福島のことが知れるブースも多いので、福島のことを知って好きになってほしいです。

佐藤: 初参加の方も多くいらっしゃると思うので、ブースや店舗が多くてどこに行けばいいか悩んでしまうということがないように、公式サイトにスペシャルコンテンツとして、行き方ガイドから、ラーメン特集、ハンバーガー特集などなど、色んなコンテンツや企画を紹介しているので、ぜひ来場される方はチェックしてください。

―それでは最後に来年5周年、さらにその先に向けた展望を聞かせてくだい。

坂口: チケットが一部ソールドアウトにもなっていて、来られないお客さんもいて申し訳ない気持ちもあるのですが、来てもらったら分かる通り、会場は広大な公園なので、実はまだ余白があります。今のステージ数だと、快適に過ごしていただくにはある程度の人数でストップをかけないといけないのですが、色々と会場さんや行政の皆さまとご相談の上ですが、ステージやエリアを増やしてキャパを増やすことはまだ可能かもしれません。地元に根ざして、さらにスケールアップしたフェスに育てていきたいです。

佐藤: 今日は色々話させてもらったので、その中でも伝えられたかと思うのですが、今後の話で言うと、もっと外から福島に人が来る流れをつくりたいですね。地元の人が楽しめる場でありつつ、県外の人が来ても、「ここでしかできない体験がある」と思ってもらえるような場作りができたらと思います。音楽やフェスがきっかけで福島のことを知ってもらえたら地元民としては嬉しいですね。

出演アーティスト

10月18日(土)

【AZUMA STAGE】
BAND-MAID
HEY-SMITH
INI
IS:SUE
Omoinotake
レキシ
Saucy Dog
THE ORAL CIGARETTES
【PARK STAGE】
cero
田我流 -Band Set
FNCY (ZEN-LA-ROCK / G.RINA / 鎮座DOPENESS)
レトロリロン
S.A.R.
SATOH
柴田聡子 (BAND SET)
【ECHO STAGE -Entrance Free-】
【LIVE】
Sitissy luvit
TRIPPYHOUSING with Alex Stevens & Skaai
【DJ】
MAHBIE
DJ MIDY
DJ MITSU
Neibiss(DJ SET)
ONJI
Sam is Ohm
セク山
矢部ユウナ

10月19日(日)

【AZUMA STAGE】
Dragon Ash
04 Limited Sazabys
木村カエラ
⿊夢
RIP SLYME
湘南乃風
sumika
WEST.
【PARK STAGE】
D.A.N.
Hammer Head Shark
in-d
Kohjiya
礼賛
SIRUP
ZION
【ECHO STAGE -Entrance Free-】
【LIVE】
有田咲花
Doramaru
Summer Eye
【DJ】
DJ BAKU
原島 “ど真ん中” 宙芳
JUBEE
DJ NANASHIMA
RiO
shakke
TOMMY(BOY)

LIVE AZUMA 2025

10月福島「LIVE AZUMA 2025」最終発表でSIRUP、DJ MIDY、RiOの3組追加。タイムテーブルも公開

10月福島開催「LIVE AZUMA」初参加&ビギナー向けガイド〜アクセス・宿泊・服装事情&お役立ちTips〜

博士のフェス探訪記 | 福島「LIVE AZUMA」篇

LIVE AZUMA主催者インタビュー「福島に愛されるフェスを目指して」

1 2
全国フェス検索