Festival Lifeでも「日本からもっとも行きやすい海外フェス」として毎年紹介している、香港「Clockenflap」(クロッケンフラップ)。本記事では過去に掲載した記事を再編集し、チケット、アクセス、宿泊情報をまとめたHOWTO記事として公開。
東京から飛行機で5時間程度、空港から会場となるセントラル・ハーバーフロントまでも30〜40分程度と非常にアクセスしやすい超都市型フェスであり、さらに今年は、航空券、宿泊、フェスの3日間通しチケット付きツアーの販売もスタートし。より簡単に参加できるようになったので、海外フェスデビューを検討している方はぜひチェック!
【Clockenflap2025】Vaundy、ELLEGARDENも出演!香港クロッケンフラップのチケット付きツアーが 9月3日(水)販売スタート
ABOUT:クロッケンフラップとは?
クロッケンフラップの正式名称は、「Clockenflap Music & Arts Festival」で毎年秋に香港で開催される都市型フェス。その名の通り、音楽だけでなく、芸術を通してインスピレーションを与えることをテーマに、大規模な音楽ステージに加え、アートスペースや地元に根差したショップなども会場内に展開されている。音楽に関しては、ローカルとインターナショナルのアーティストをバランスよくブッキングし、国内外から100組以上のアーティストが揃い、過去には、ケミカル・ブラザーズ、マッシヴ・アタック、インターポール、リバティーンズ、The 1975といったアーティストが出演しているほか、SEKAI NO OWARI、LOVE PSYCHEDELICO、水曜日のカンパネラ、Suchmosらの日本人アーティストも出演している。
2008年にスタートし、香港のアーティストを中心としたフェスだったが、2010年代中盤からUKのアーティストを中心に、インターナショナルなラインナップが人気を博し、前回(2018年)は3日間で7万人以上が参加した。アジア最大級の規模を誇っており、アジアにおけるオールジャンルのインターナショナルフェスとしては、フジロックやサマーソニックに次ぐ規模と歴史のあるフェスである。
TICKET:チケット
チケットは「Ticketflap」というサイトにて購入可能。各日の1日券、3日通し券があり、時期によって値段が違うので、行くことが決まったらなるべく早い時期に購入しておきたい。2025年12月開催時の前売券は3日券1,990香港ドル(約39,000円)、1日券1,280香港ドル(約25,000円)。チケット購入にはクレジットカードが必要。購入後には購入完了メールが送られてくるので、それを会場入り口に設置されたリストバンド交換所で見せて、リストバンドと交換する。前売り券がソールドアウトしない限りはは当日券販売も行われる。
参加者の声
Clockenflapの公式サイトから購入、支払いはクレジットカード。購入完了するとすぐにQRコードや自分の名前、フェス情報や注意事項等が記載されたe-ticketが表示されます。(購入完了メールでも添付あり)。初めて海外フェスのチケットを買いましたが、何も苦戦することなく買えました。会場では入口で荷物検査した後、QRコードとパスポートで本人確認し、リストバンド交換できました。3日通しでしたがパスポートのチェックは初日だけで、2日目以降はQRコードのチェックのみでした。(Mさん)
ACCESS:アクセス・会場周辺情報
日本〜香港(入境前)
日本から香港は飛行機で4~5時間程度。使用空港にもよるが、様々なエアラインが選べるので費用や空港にあわせて選択しよう。2025年は、航空券、宿泊、フェスの3日間通しチケット付きツアーが販売中されているので初参加やそれぞれ手配するのが面倒な方におすすめ。
空港〜会場最寄駅(入境後)
香港国際空港から市街地まで直通で行ける特急列車(機場快線)があるので、フェス会場のある香港駅/中環駅(Central)まで30分程度で行くことができる。香港の鉄道や電車、トラムに乗る際はオクトパス(Suicaのようなもの)が便利なので、空港で購入してチャージしておこう。(チャージがなくなった際は駅やセブンイレブンでチャージ可能)
会場周辺(中環駅)
香港駅/中環駅からフェス会場となるセントラル・ハーバーフロントまでは徒歩10~15分程度。宿泊先にもよるが中環駅のある香港島側に滞在した場合は、トラムや電車で会場に向かうのが便利。対岸の九龍半島側に滞在する場合は電車、バス、もしくはフェリーで会場入りすることも可能。フェリーは数百円で尖沙咀(チムサーチョイ)からフェス会場にほぼ直結の中環フェリーターミナルに10分程度で到着する。ビクトリア・ハーバーから香港の景色が一望できるのでぜひ観光もあわせて乗船してみよう。23時すぎまで運行しているので、フェス終了後にも乗船して九龍半島側に戻ることができる。昼間は会場周辺にタクシーもたくさん走っているが、フェス終了後はなかなか捕まえるのが難しかったりもするので、バスや電車、トラムでの移動が安くて簡単。
参加者の声
会場近くの香港駅では、インタウンチェックイン(街中で飛行機登場時の荷物をチェックインできる)が便利。日曜日にそのまま帰国するスケジュールの方は事前に情報をチェックしておきたい。(Gさん)
STAY:宿泊
会場周辺にも宿はたくさんあるが、中環近辺の海沿いは高価格帯のホテルが多いことに加え、フェス開催中は早めに予約をしておかないと埋まってしまうので注意。会場から徒歩圏内に宿泊したい方は、湾仔(ワンチャイ)から上環(ションワン)あたりが便利。ただフェス会場周辺も深夜までトラムやバスが運行しているので、香港島の東西を行き来するトラムに乗って、東側の北角(ノースポイント)や西側の屈地街(ウッティ・ストリート)まで行くと宿泊費は抑えられる。(編集部は例年屈地街近くのホテルに滞在し、毎日20分程度バスやトラムに乗ってフェス会場を往復)
会場で出会った日本人にインタビューしたところ、湾仔(ワンチャイ)や銅鑼湾(コーズウェイベイ)など、比較的会場から近いエリアが多かったが、対岸の佐敦(ジョーダン)〜旺角(モンコック)あたりに滞在している方もおり、フェス終了後はフェリーや電車で戻り、朝方まで営業しているローカルの飲食店などを楽しんでいたそう。特に今年はフェス会場周辺のホテル価格が過去参加時よりも上がっていたので、今後参加する方はなるべく早めに宿泊先を決めると費用も抑えられるはず。
参加者の声
湾仔は会場へも行きやすく、宿泊場所の周辺はローカルなお店が多く旅行気分も味わえ、フェスも観光も楽しみたい人におすすめだが、夜はやや人通りが少ないので注意が必要。駅やバス停が近い場所に宿泊するのが安心です。(Mさん 湾仔宿泊)銅鑼湾駅から歩いて10分弱のホテルに泊まりました。会場からく遠すぎず(ギリギリ歩ける)ところを探しました。結果的にトラム含めて終電を逃して歩くことはなかったですが。香港の中では下町的雰囲気で雑多だけど治安的には問題なし。ご飯屋さんやバーが多かったです。(Gさん 銅鑼湾宿泊)
FASHION:持ち物・必需品
12月上旬で気温は日中の平均気温は20度前後。1日中野外で過ごすになるので、長袖シャツや羽織りもの、さらに夜はパーカーなどもあると重宝する。事前に天気予報をチェックして雨の可能性がある場合は、合羽やレインポンチョは持っておくとベター。ただし都市型フェスということもあり、駅周辺にはショッピングモールやH&Mやユニクロといったファストファッション店もあるので、いざというときには購入も可能。Festival Lifeの過去の来場者スナップも参考に。
持ち物に関しては、入り口で荷物チェックがあり、アルコールを含む飲料の持ち込みは不可。水に関しては会場内で無料で提供されるので、空のボトルなどがあると便利。(時間帯によっては無料のボトルが配布される)また傘の持ち込みもNG。スマホの充電スポットなどは会場内にないので、モバイルバッテリーなどもあるとベター。会場では、物販や飲食エリアのどこでもクレジットカードが使えるので基本的に現金は必要ないが、念のために少しだけ現金を持っておくと安心。
LOCATION:会場&周辺環境
会場は、非常にコンパクトで10分程度で端から端まで歩くことができる。ステージだけでなく、企業ブースや地元のローカルマーケットのようなエリアもあるので、ゆっくりと散策しながら楽しんでほしい。過去の会場フォトレポートはこちら。
ちなみにリストバンドを提示すると再入場可能、会場周辺は、ショッピングモールやデパート、飲食店も多く、非常に便利なエリアで、会場入り口の周辺は観覧車や船着場がある観光スポットなのでコンビニやファーストフード店もいくつかある。会場内も飲食は充実しているが、やや高めの設定のため会場外で済ますのもあり。ただし夜遅い時間帯になると閉店するお店も多いので、お目当てがある場合は事前に確認しておきたい。Clockenflap参加者におすすめの観光スポットはまとめ記事をチェック!
またクロッケンフラップは毎年フェスのアフターパーティーも行われており、今回も金曜日と土曜日の夜に、会場近くの蘭桂坊(ランカイフォン)のクラブや店舗にて開催される。特に金曜の夜は街自体が人に溢れているため、フェス終了後から長蛇の列ができる。どうしても入りたいアフターパーティーがある場合は、終演後なるべく早く会場に向かおう。(アフターパーティー情報は直前に発表されるものが多いので公式Instgramなどで確認しよう)
編集長コメント
世界的にみても、ここまで都心で開催されているかつインターナショナルなアーティストが揃うフェスも珍しい。間違いなく”日本からもっとも行きやすい海外フェス”のひとつで、アクセス、会場施設、飲食、それを取っても他の海外フェスに比べると、安心・安全なのがクロッケンフラップ。実際に「クロッケンフラップに参加してから海外フェスにはまった」という方もよくいるほど海外フェスデビューに最適。日本からの飛行機のアクセスもよく、週末の弾丸参加も可能だが、できたら前後も滞在して会場周辺、さらに他のエリアの観光も訪れてほしい。注意点としては、会場近辺にも観光スポットが多いので、ついフェスに向かうのが遅くなってしまうこと。フェスの前半にはローカルのアーティストも多く出演し、そのあたりもクロッケンフラップの魅力でもあるので、スケジュール管理をしっかりとフェス+香港観光を楽しんでほしい。そして個人的にも長年希望していた、日本人向けツアーも今年から初登場したので、バラバラに手配するのが煩わしい方は、ツアーパッケージでの参加もおすすめです。
出演アーティスト
12月5日(金)
Vaundy (JP)
Jacob Collier (UK)
Sparks (US)
Panther Chan 陳蕾 (HK)
Passenger (UK)
Digitalism (DJ SET)(DE)
Azabu Punks (JP/HK)
關勁松的 Astrology (HK)
12月6日(土)
Rich Brian (ID)
Beth Gibbons (UK)
Chilli Beans. (JP)
Phum Viphurit (TH)
Rikon 離婚伝説 (JP)
AKASAKI (JP)
Soccer Mommy (US)
Robot Swing (TW)
12月7日(日)
Franz Ferdinand (UK)
Yoga Lin 林宥嘉 (TW)
ELLEGARDEN (JP)
TV Girl (US)
Jeremy Zucker (US)
Godspeed You! Black Emperor (CA)
yeule (SG)
Marcin (PL)
Andr (TW)
Riria (UK)
RSD (UK)
Puuluup (EE)
TOP PHOTO:Clockenflap公式
会場PHOTO:江藤勇也
Text:津田昌太朗
JALで行く 香港「Clockenflap MUSIC & ARTS FESTIVAL 2025」チケット付きツアー
発売日: 2025年9月3日(水) 10:00
出発日: 3泊4日コース 2025年12月5日(金) /4泊5日コース 2025年12月4日(木)
出発地: 3泊4日コース 東京(羽田) /4泊5日コース 東京(羽田、成田)
最少催行人員:1名
開催日:2025年12月5日(金)~7日(日)ツアー商品のポイント
●「Clockenflap MUSIC & ARTS FESTIVAL 2025」の3日間通しチケット付き
●当ツアー参加者限定で出発前に公式グッズを割引購入可能。当日、現地でお受け取り
●移動に便利な100香港ドル分チャージ済みのオクトパスカード1人1枚付き(現地所定場所で要引換)
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