【ハイライフ八ヶ岳 特別対談】原田郁子(clammbon)× 南兵衛@鈴木幸一(ハイライフ八ヶ岳プロデューサー)

2020年9月12日(土)~13日(日)に、山梨・サンメドウズ清里にて開催される野外フェス「ハイライフ 八ヶ岳」プロデューサー南兵衛@鈴木幸一氏と、本フェスに出演するクラムボンの原田郁子氏のふたりによる対談をテキストでお届け。

CROSS TALK:原田郁子×南兵衛@鈴木幸一

南兵衛:ハイライフ八ヶ岳がいよいよ近づいてきましたけども、今日は出演していただく「クラムボン」の原田郁子さんに来てもらいました。ありがとうございます。

原田:よろしくお願いします。

南兵衛:このコロナ禍のですね、開催まであと2週間切りました。(注/収録時) いやあ、感慨深いですけども。

原田:いよいよですね。

南兵衛:ここまでいろいろ準備進めてきて、こうやって郁子ちゃんと話せるとこまで来たことがすごく感慨深いですね。

原田:もともとは7月に予定していたんですよね。

南兵衛:そうです。7月の11、12日の予定だったんですけどね。

原田:おそらく、いろいろ考えて、考えて、考えての苦渋の決断だったと思うんですけど。

南兵衛:決断というか、みんなで決めたっていうところがあって。ハイライフ八ヶ岳は、地元の皆さんと実行委員会作っていて。あとは、拡大ミーティングっていって、誰でも来ていいですよっていうミーティングを、月に1回ぐらいやって「何かちょっと手伝いたいんだけど」とか、そういう人も気軽に顔出してもらえるようにしてるんですよ、自然と「そこまで言うなら、ちょっと延期してでも、やれたほうがいいんじゃない?」っていう話が地元の人たちが出てきてね。僕は会場の人と話していくなかで、延期は難しいと思っていたんですよ。でも、逆に地元の人たちが延期日程を決めてきてくれたんです。「この日程でできるなら、延期してやろうよ!」って言ってくれた。

原田:もうちょっと準備できる時間があるといい、ということですよね。

南兵衛:そう。そうやって、2ヶ月延期できると決まって、そこからもう1回再スタート。

原田:はぁ…ようやくここまで。

クラムボンにとって2020年、はじめてのライブ

南兵衛:そうだね。だからそうやってわぁーって話したところから3ヶ月。いやぁ、いろいろあったんですよ。その頃、クラムボンはいかがでしたか?

原田:クラムボンのライブは、予定していたものも、発表するまでもなく、というものも含めて…

南兵衛:発表されないで中止になっちゃったのもいっぱいある?

原田:ありますね。ライブというものは実は今年まだ一回もできていなくて。今回2日間、開催がようやくできるということで。出演する方たちの多くは、私たちもそうですけど、コロナになってから初めての、お客さんのいるライブになるんじゃないかと。他の野外フェスやイベントも、なかなかね、開催が難しかったりしていて。

楽しむために、気をつけること「新しいフェスのお作法」

南兵衛:ハイライフ八ヶ岳は、行政の方々も地域の方も、みんなが協力的なので。

原田:「むしろ来てください」と、地元のみなさんもおしゃってくれてるって聞いて安心しました。「本当に行っていいんでしょうか」ってお客さんの中にも思っている方がいらっしゃると思うので。

南兵衛:地域には、たくさんの観光客が実際に来ているんですよね。例年の7-8割で少し減っていますが「たくさん来てますね」って言えるくらいには観光客がいて。

原田:どうしてもフェスならではの、入口であるとか、食べ物、トイレ、過密になるところはあるじゃないですか。今までも、野外フェスはやっぱり天候のこととか、常にリスクはあったというか、楽しい半面のリスクってあったんですけど、もうひとつ新しく、みんながそれぞれ気をつける。

南兵衛:それを郁子ちゃんが言ってくれるのはすごくうれしくて。

原田:演者もそうですよね。

南兵衛:そうだね。ハイライフ八ヶ岳だって、入場するときにちょっと行列になって待たせちゃったりとか、そういうのは少しはあるんですよ。そういうときに「距離を取ってください」って声をかけるのも大事だけど、お客さんひとり一人が、適度に距離を取っていくような感覚は持ってもらわないと。ハイライフ八ヶ岳では「新しいフェスのお作法」と呼んでるんだけど。僕は「お作法」っていい言葉だなぁと思っていて。マナーとはちょっと違う。一つの形を決めて、自分で整えていくというような。新しい僕たちもスタイル、形を作っていく。それを僕たちは「お作法」って呼んでいるんだけど、ウェブ見てもらうとちょっと気をつけた方が良いことが載ってます。人と人との距離のこととか、酔っ払いすぎちゃダメだよとか。

原田:「わぁ!」とか声を出すこととかは?

南兵衛:そうそう。まぁ、広々しているからね。5mとか離れていれば当然いいと思うんだけど。そういう、当たり前に気遣いあっていくということだと思うんだよね。もっと離れていたいという人もいるだろうし。

原田:一人ひとり違いますよね、気になる度合いが。

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