【ハイライフ八ヶ岳 特別対談】原田郁子(clammbon)× 南兵衛@鈴木幸一(ハイライフ八ヶ岳プロデューサー)

ハイライフ八ヶ岳に来て、心を元気にしてほしい

南兵衛:ちょっと心掛け合って、ちょっと優しく、気遣いあっていくっていうのが大事なのかな、と。そんなことをウェブでも丁寧に発信して。そして、今回は「ROVO」の勝井祐二さんもクラムボンと並びでね。めっちゃ張り切ってますけどね。

ハイライフ八ヶ岳は思考停止から一番遠い場所。ヘッドライナーROVOが更新する音楽と踊りの関係

原田:光栄です。いやぁ、どんなことになるのか。正直まだ想像がつかないです。ステージに出た時の…。クラムボンは、八ヶ岳の小淵沢にスタジオがあって、そこに2002年から通って、曲作り、レコーディング、撮影と、ありとあらゆる創作活動をさせてもらってきたから、八ヶ岳に育てられたと言っても過言ではなく。本当にあの空気とか、大好きなんですよね。だから、今はとにかくお招きするお客さんたちと、たくさんいらっしゃるスタッフと、出演者がみんな無事に終われることを祈っているというか。そんなふうに思ってます。楽しむために気をつけることもある。

南兵衛:開催まで2週間のタイミングで、コロナの感染でよく「2週間、時間を置きましょう」っていうじゃないですか。逆に言うとこれから2週間は、本番に向けて気をつけないといけない。健康第一で風邪を引かないように。少し気温も下がってきて、体調を崩しやすい時期になっていくので。しっかり寝て、お酒飲みすぎないでねって、毎日の健康管理くれぐれも気をつけてくださーいって僕らの仲間がTwitterで発信していて。まったくそのとおりだなぁと。仮にコロナに触れてたとしても、自分が元気であれば、それは跳ね返せるわけだから。だから無造作にいろってわけじゃないけど、十分気をつけてもいろんなことはありえるし、一番気をつけるのは心と身体が健康であるってこと。もう一つ言えば、ハイライフ八ヶ岳に来ることで、何より心を元気にしてほしい。

原田:うん、うん。今回の会場には、行ったことないんですね。かなり標高が高いんですよね?

南兵衛:そう、標高は1,600m。清里とか小淵沢と比べても、ぐいっと上がっていますね。

原田:見晴らしがいいですよね。ブーンって、リフトであがった一番上から、眺める場所があるんですよね。

南兵衛:そう。絶景、インスタ映えポイントが。

原田:そこには、このフェスに来てくださるお客さんたちは登れますか?

南兵衛:みんな登れます。

原田:わぁ。そうなんだ。クラムボンは、一番最近だと「ウイスキーが、お好きでしょ」っていうCMの曲をやらせてもらったんですけど、それも小淵沢のスタジオで録音していたり。もうずっと活動の中で、小淵沢の音っていうのを録ったりしてきてて。乾燥してるんです、とっても。空気が綺麗っていうのもあるけど、音が澄んでいるような気がします。

南兵衛:それは、勝井さんも言ってた。標高が高いからしれないけど、音の感覚が違うんだよねって。

原田:ちょっと耳が開いてくる、自分の耳も開いてくるし、音のスピード感も…、なんとなくなイメージですけど、不純物が少ない、湿度であるとか塵とかそういうものがない、ものすごくクリアな空気の中で音を出すと、スピードも早くて、届き方も違うような気がします。

会場周辺も楽しんで

南兵衛:さっき郁子ちゃんが教えてくれた、会場のすぐ近くでレコーディングした曲があるんだよね、フィールドでね。

原田:そう。私の記憶が正しければ「まきば牧場」って、今回の会場のすぐそばの…。

南兵衛:そう。10分かからないくらい近いんですけど。

原田:そこに「imagination」ってアルバムの中に「こだま」っていう曲があるんですけど、夜中にみんなで車で行って。外は真っ暗ですよ。ミトくんとエンジニアの星野さんとレコーダを回して、本当にシーンとした空気の中で、フィールドレコーディングですね。歌とギターを録ったのが会場のすぐそばです。

南兵衛:そんなことができちゃうくらいすごく静寂なところなんだよね。僕そこしょっちゅう通っていて、想像がつくけど、本当に静かでね。

原田:会場の近くには住宅もないですよね。

南兵衛:全然ないですね。一番近い建物は「清里高原ホテル」だけど、それでも2kmくらいあるかな。だから、周りはシカぐらいしかいないですね(笑)。シカはたくさんいる。

原田:シカはだいぶ過密ですよね(笑)。集団でいますから(笑)。

南兵衛:準備中にステージの様子を見に行ったら、シカが跳ねていくとか、普通だからね。

原田:そう。だから、山梨まで行っていいのかなぁ、県外の方とかね、不安な部分もあると思うんですけど。

南兵衛:山梨県も北杜市も、観光行政的にはもうウェルカムで「どうぞ来てください」って言ってくれています。

原田:本当に山の上で、自然の中でできるっていうことですね。

南兵衛:心配だったら、会場に車でストーンって来て、ストーンって帰ってもらえれば。でも、それもちょっともったいないしね。なんかこう、郁子ちゃんの周辺で好きな、美味しいとことか、紹介してもらっても。でも、あんまりそこに人が行ったらどうなのって、そういう気遣いも必要ですけどね。

原田:会場から本当すぐではなくて、車で10分ぐらいないといけないんですけど「中村農場」っていう。

南兵衛:もう行列ポイントですね。いやでも、ちゃんと距離取るようにこの間も行ったら、だいぶ距離を開けて並んでたんでね。

原田:そこはクラムボンがみんな大好きなところで、そこで親子丼を食べたり、隣に売店があるんですけど、卵を買って帰ったり。

南兵衛:ケーキもおいしいんだよね。

原田:カステラとか。

南兵衛:でも、なんと言っても親子丼だよね。スタッフにも大人気。

原田:周辺も楽しんで帰ってもらったらうれしいですね。

南兵衛:いや、本当にそう。言っとくけど、僕やっぱり八ヶ岳への強いご縁の一つは、クラムボンをスタジオ取材させてもらったときが、ひとつ僕のなかではスタートのひとつにあるんだよね。

原田:そうですか。

南兵衛:あのときやっぱり、いいところだなぁって。高校時代は、あの辺にそもそも通ってたんで、もともと良いところだって知ってたけど、音楽フェスの仕事をするようになって、13年前かな、小淵沢で取材させてもらって。あらためていいところだなぁってすごい思ったんだよね。それはひとつ八ヶ岳でフェスやりたいって思うきっかけのひとつだったよね。

原田:ライブができるということが、私は本当に嬉しいので、健康に、楽しめるようにと思っていますので、お待ちしてます!

南兵衛:よろしくお願いします。ありがとうございました。

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