【Behind the Fes】 数多くのフェス配信を行う GYAO!担当者が語るフェス配信の現状とこれから

-2018年以降はどんな感じだったのでしょうか?

2017年の3つのフェスでの取り組みは、ユーザーからの反響も大きかったですし、実績も良かったので、会社としてさらに事業を広げてみることになりました。さらに他のフェスとも取り組みをできるように動いていたところ、「VIVA LA ROCK」に関しては主催として参加させてもらって、ライブ配信以外にPR動画の制作・配信も行いました。

-他の大規模フェスの配信もスタートしています。

他にも「RISING SUN ROCK FESTIVAL」や「SWEET LOVE SHOWER」でも無料配信させてもらいました。また「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」では、サザンオールスターズさんを無料配信させていただいたこともあって、かなり大きな反響がありました。

-フェスでの取り組みがスタートしてから順調に数字を伸ばしている感じですか?

そうですね。GYAO!の特徴として無料で見られるのも大きな要因だと考えていて、フェスに興味がない人、これから行こうとしている人にも届いたことが、これまでの結果に繋がったのかなと思っています。日本でもフェスの配信自体も盛り上がってきたってのもあるかなと。。

-動画配信するフェスも増えてきた中でGYAO!ならではの取り組み、強みはどういったところですか?

独自のコメント取材をしているのは特徴の一つです。楽曲じゃないところからもアーティストを知ってもらいたいとの想いからやっています。またライブのアーカイブ配信についても二種類あって、日毎にまとめた映像と、曲毎で見られる映像を作っています。日毎の映像はフェスファンにその日のフェスの様子が伝わる映像になっていて、単曲の映像はフェスファンはもちろん、アーティストのファンにとってもピンポイントで見られる映像になっています。

-アーティストのファン、フェスのファン両方が楽しめる内容ですね。

他のGYAO!の特徴としては、「連続再生」です。アーティストの映像が次から次へと流れる「連続再生」がフェスっぽいんですよね。知らないアーティストの映像を見て「このアーティストもいいじゃん!」みたいなきっかけになってくれればいいなと思っています。プラットフォーム上でフェス気分を楽しんでもらえたらなと。

-差し入れ企画なども人気ですよね!

そうですね。ライブ以外にコメント取材をして無料動画配信を行っていますが、その中で「アーティストへの差し入れくじ引き」をやっています。牛肉セットなどが賞品になっていて、楽しみにしてくれているアーティストもいますね。たとえば年末の「COUNTDOWN JAPAN」ではハズレを作ったんですけど、あいみょんさんがハズレを引いてしまって、たわしをあげるという…(笑)。アーティストの普段見られない一面を無料配信できるのもGYAO!の特徴の一つです。

-ちなみに今まで一番大変だったことは何ですか?

「COUNTDOWN JAPAN」ではじめて翌日無料配信をするときが一番大変でした。翌日の正午までにライブ映像・コメント映像の編集をやらなくてはいけなくて、シビれましたね。他にも毎回大変なことは事実ですが、フェスで仕事ができるのはありがたいことですね。

-今後日本におけるフェス配信はどうなっていくと思いますか?GYAO!としての今後の取り組みも含めて聞かせていただけますか?

YouTube×「FUJI ROCK FESTIVAL」みたいなこともあったし、どんどん日本のフェスも配信が増えていくと思います。

-新しい層にアプローチできるのも配信のメリットですね。

そうですね。そういうことも狙いつつ、GYAO!としては、今年もゴールデンウィークに「VIVA LA ROCK」と「JAPAN JAM」の無料配信をやります。1年間を通してフェスと関わっていくことで、フェスシーンを盛り上げたいと思っています。その中で世界的なトレンドになっている生配信をどう捉えていくかというのが課題かなと。

-今年のコーチェラは生配信と編集動画を織り交ぜて配信されます。

生配信でどこまでクオリティが高いものを届けられるかももちろん今後の課題ですが、先ほど話した通り、日本では後追い配信の需要も高いので、どういったバランスで配信していくかはデータを参考にしつつ、検討していかないといけないですね。他にも最先端のテクノロジーを使ったVRや双方向のコミュニケーションなどもこの分野では必須になってくると思います。

-あとはライブ動画の配信以外でもフェスをどう盛り上げていくのかもテーマかもしれません。

その通りだと思います。ライブ動画が一番大事なのはもちろんですが、それ以外のコンテンツでいかにそのフェスを盛り上げられるかも大事になってくると思います。そういった考えもあり、今年は「VIVA LA ROCK」の主催として、もっとフェス自体の魅力が伝わるPR映像を出してく予定です。

-出演アーティストなども起用してということですよね?

そうです。これまでにフェスに出演した人にも登場してもらって、フェスの魅力を語ってもらう企画を用意しています。また「VIVA LA ROCK」の特徴として、日によってアーティストの特色が大きく変わるというのがあるので、4日間それぞれの魅力を伝えられるような番組を事前に展開していきます。

-同時期に開催される「JAPAN JAM」はいかがですか?

「JAPAN JAM」でもライブの他にアーティストのコメント映像を無料配信できればと思っています。GYAO!としては、ライブ、コメントの2つを軸としながら、さらにフェス自体のPRにも力を入れていきたいですね。ゴールデンウィーク開催の「VIVA LA ROCK」と「JAPAN JAM」の無料配信に関しては、日程を調整して8日間連続でフェス無料配信をします。ゴールデンウィークは家でフェスを見て、ゴールデンウィークが終わってもフェスの余韻に浸ってもらえたらなと。ゴールデンウィークはGYAO!でフェス!よろしくお願いします!



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