【フェス婚さん いらっしゃい!】豪雪JAMでサプライズプロポーズ! 萩さん&真由美さん編

前回大好評だった「フェス婚さん いらっしゃい!」。フェスが好きなら「フェスで誰かと出会って付き合い、いつかは結婚したい!」と考える人もいるのでは? 今回はフェスが好きという共通点を持つ二人にインタビュー。出会って数ヶ月で結婚することになった経緯とは? そして、豪雪JAMの歴史に残る公開プロポーズの裏側も公開!それではフェス婚さん、いらっしゃい!(Top Photo by アリモトシンヤ)

出会いはフェスと関係ない飲み会、でも…

─ お久しぶりです、Festival Lifeのアリモトシンヤです。本日はよろしくお願いします。

二人:お久しぶりです、よろしくお願いします!

─ 早速お聞きしますが、二人はどこで出会ったのですか?

萩さん:2014年7月、フェスと関係ない飲み会で知り合ったの。しっかりしてそうな人だな、というのが第一印象だったね。

真由美さん:私は面白い人だな、と思っていました。

─ 知り合ったときから、お互い意識していましたか?

真由美さん:出会ったときは、お互い意識していなかったよね。でも後日、頂-ITADAKI-とフジロック、同じフェスに行っていたことが分かって「じゃあ、今度みんなで一緒にフェスに行こうよ!」ってことになりました。

萩さん:うん、その時は本当に一緒に行くと思っていなかったけどね(笑)

フェス好き同士の恋の始まりは悲劇から…

フェスと全く関係ない場所で知り合った二人でしたが、音楽とお酒とキャンプ、そしてフェスが好きということが分かって意気投合!そして、友達を交え一緒に朝霧JAMへ行くことなったのですが、そこで悲劇と恋の始まりが待っていたのです!

▲朝霧JAM2014 | Photo by アリモトシンヤ

─ 僕が初めて萩さんと初めて会ったのは2014年のホットフィールド。その年、朝霧JAMでも会いましたね。

真由美さん:私はホットフィールドには一緒に行っていなくて、初めて一緒にフェスに行ったのは2014年の朝霧JAM。仲間と合計14人で行きました。初日は普通にみんなでワイワイ楽しんでいたんだけど、2日目に事件が起こったんですよ。

─ 事件とは?

萩さん:俺はいつも通り酔っ払っていたんだけど、なぜか他の仲間が飲み干したビール瓶を両手に持って大縄跳びしてたの。

真由美さん:そして縄跳びの縄に引っかかり、思いっきり転倒。ビール瓶が割れて、足にグサッと…

萩さん:割れたビール瓶の上に膝から!あとは想像にお任せします!

─ 痛っ!救護テント行きですね?

真由美さん:それが、彼は私の元に助けを求めにやってきたんですよね。

─ なぜですか?

真由美さん:私が看護師の仕事をしているんです。彼はそれを知っていたし、大怪我だったから私も心配で。優しく看護したんですよね。そこで優しくし過ぎたせいか、恋心があると勘違いたみたいです。

萩さん:めっちゃ嬉しかったです。でも、その時は付き合うとか結婚するとかイメージできなかったけどね。

付き合って三ヶ月後、公開プロポーズ計画がスタート!

朝霧JAMでの事件後、急に距離が縮まった二人。その後、萩さんから真由美さんへ告白。真由美さんは「一緒にいて楽しいし、試しに付き合ってみようかな?」と軽い気持ちでOKしたそうです。そして朝霧JAMから三ヶ月、萩さんから筆者の元へ一通のメッセージが届いたのでした。

▲当時のやりとり

─ 15年1月、萩さんから突然「豪雪JAMで彼女にサプライズでプロポーズしようと思っていて、その写真を撮って欲しい」とメッセージが入ってビックリしました。

萩さん:フェスで写真と言ったらシンヤくん!って思ったからね。

─ ありがとうございます。絶対に盛り上げたくて、あの手この手で豪雪JAMのスタッフと繋げてもらい、何かできないか交渉しました。フェス側もすごく協力的でしたね。

真由美さん:私の誕生日が3月なんです。だから、そのタイミングでプロポーズされるのかな?と思っていましたが、まさか2月の豪雪JAMとは!

─ 当日、あの瞬間まで何も気付きませんでしたか?

真由美さん:本当に何にも気付きませんでした。豪雪JAM前夜は日本酒をたらふく飲んで、当日は二日酔いでしたから(笑)

お客さん、スタッフも泣いた!感動の公開プロポーズ!

真由美さんに気付かれないように、裏で萩さんと筆者、そして豪雪JAMスタッフでの打ち合わせは続きました。迎えた当日は絶好の野外フェス日和。冬の新潟では珍しい晴天の下、その時が訪れます。萩さんはこっそりスーツに着替えて指輪の準備。真由美さんは何も知らずにフェスを楽しんでいました。そして、突然スタッフから「皆さんに少しお話があります」とアナウンスが入ったのです。

▲豪雪JAM2015 │ Photo by アリモトシンヤ

─ CARAVANのライヴ後、その時を迎えたのですが、フェス中はどんな気分でしたか?

萩さん:当日はずっと緊張していてプロポーズまでの記憶はあまりないな(笑)特にプロポーズ直前のCARAVANのライヴ中はそれどころじゃなかった。だけど、直前になったら「行くぞ!」って気持ちになったけどね。

─ 真由美さんは、突然呼び出されてどう思いましたか?

真由美さん:会場外で運動会(豪雪JAM名物の豪雪運動会)をしていたから、「もしかしたら、みんなの前で何かやらされるのかな?」と思って超嫌でしたよ(笑)

─ 大勢のお客さんに囲まれた中、萩さんがスーツ姿で登場。プロポーズの言葉を覚えていますか?

萩さん:あんなに大勢の人の前でしょ?本当に緊張していたから覚えてないんだよね。でも「必ず幸せにします、僕と結婚して下さい!」と言ったような記憶があるような、ないような(笑)

─ 真由美さんは?

真由美さん:私も突然のことだからよく覚えていなくて(笑)でもプロポーズされた時はすごく嬉しかったから、迷うことなく受け入れました。

▲豪雪JAM2015 │ Photo by アリモトシンヤ

─ 僕も写真を撮りながら感動していて、覚えていないんですよね…

萩さん:全員覚えていない(笑)

真由美さん:本当なら感極まって号泣すれば良い写真になったんでしょうけど、大勢の人に見られてる緊張感が半端なくて、全然泣けなかった。しかも、リアクションが薄かったらしく、友人たちには「本当は気付いてたんじゃない?」って後で突っ込まれましたよ。そんなことないのに…

─ スタッフ、お客さんも感動して泣いている人が多くて豪雪JAMのスタッフからは『伝説のプロポーズ』と言われています。それでは二人に最後の質問です。今も幸せですか?

二人:もちろんです!来年2月にマイホームが完成します。いつでも遊びに来て下さい!

─ 本日は本当にありがとうございました!

編集後記

フェスはやっぱりいい!大好きな音楽を聞きながら、大切な人とゆっくり過ごすことができるから、と取材を通して改めて感じました。二人が好きなフェスは、ほとんどがキャンプイン・フェス。恋人同士なら、きっとテントという小さな空間でお互いの好きなところや苦手なところ、生活の様子が垣間見えるのかも知れません。互いの大好きなことが凝縮されたフェスで過ごす時間はスピードさえも越えたのかもしれませんね。萩さん、真由美さん、いつまでもお幸せに!

▲FUJI ROCK FESTIVAL15 | Photo by アリモトシンヤ

取材・撮影・文:アリモトシンヤ
協力:豪雪JAM/タナカクマキチ

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