フェスな人011 | 葛原信太郎 (アースガーデン編集長)

葛原信太郎に訊く、フェスの魅力&フジロックの楽しみ方

-フェスとの関わりも深い葛原さんですが、最初のフェス経験はどんなものだったんですか?

思い返してみると、はじめてのフェスは、お客さんじゃないくて主催側かもしれません。大学時代、川崎のチッタでイベントを友人たちと主催していたんですが、ライブ、アート、DJ、マーケットエリアがあって、今覚えば、あれはフェスですね(笑)。そのイベントのスタートが、「障がいがある人もない人も、素晴らしいものを目の前にしたら等しく感動するし、楽しいでしょ?」というようなコンセプトで、1/3ぐらいのお客さんが障がいを持つ人だったんです。ボランティアさんと一緒にボロボロになりながらつくってました。ホントよくやってたなぁと思います。

-観客としてのフェス経験は?

お客さんとして野外フェスに行ったのは、佐渡の「アース・セレブレーション」だと思います。それも大学のころでした。今でもすごく好きなフェスなのですが、佐渡を拠点に世界で活動している鼓童という和太鼓集団が開催している野外フェスなんですね。今年で30周年なんです。

-フジロックよりも歴史があるんですね。

そうなんです、そこで「和太鼓ってこんなに楽しいんだ!」ってワクワクして、和太鼓がもつ荘厳さに感動し、夏の夏の夜の雰囲気に酔っ払う。目の前に海が広がる芝生でキャンプして、昼間は海にとびこんで、海に沈む夕日を見つめながら、日本海の旨い魚を食べる。もうね、ホントに最高なんです。去年からイベントの方向性を変え、アートイベント的な要素が強くなりましたが、今年は鼓童とBRAHMANの共演があるんですよ。これって、本当に事件だと思います。

-フジロックの話が出ましたが、今年は現地ではどんなことをされているんですか?

アースガーデンは、ヘブンとホワイトの間の隠れ家的なエリア、アヴァロンでフードとマーケットの出店管理をしています。

-朝霧食堂があるところですね。

そうです。朝霧食堂以外にも、おいしいフード出店があり、アパレルやアクセサリー、雑貨を販売するマーケットエリアがあって買い物も楽しめる。アヴァロンっていうのは、小さいエリアにいろんなものが詰まっていて、すごく面白いエリアなんです。女の子には、CHACOのフラワーバンドのショップや、エコ雑貨倶楽部の女性ケアグッズのブースをぜひ見てほしいですね。

-ワークショップもたくさん行われてますよね。

いろんなワークショップもあるんで、ライブとライブのちょっと空いた時間を楽しむにはぴったりですよ。他にも、森のなかには、ひっそりとハンモックエリアがあったりします。これはもうずいぶん長い間やっているんですが、フジロック上級者でも意外と知らないらしいです。朝早く活動している人も多いですから、ここで昼寝とか最高ですよ。

-取材の合間にたまに寝転がらせてもらってます(笑)。

ステージの目の前には芝生の坂が広がっていて、寝っ転がりながらライブの音を楽しんでみると本当に最高ですよ。全体的にチルな雰囲気で、疲れたときにはアヴァロンに来てくださいって感じです。エネルギーを充電して、また会場に飛び出してもらえればと。

-今年のトピックなどは何かありますか?

今年の新しい企画として、怪しげな占いブースが展開されるんですよ。ホワイトからアヴァロンに向けて、坂をのぼった左手の森のなかで。人生に迷ってる人はぜひ遊びに来てください。

-ちなみにベテランフジロッカーということで葛原さんのフジロックの楽しみ方は?

せっかくフジロックに来ているわけですから、休憩時間はなるべく会場を回るようにしています。アヴァロンのライブはもちろん、ホワイトもヘブンも行きやすいので、ちょこっと見に行ったりしています。

フェス現場での葛原さん

なかなかグリーンとかには行けないんですね。

そうなんです。でもちょっと自慢したいのは、準備期間、もしくは撤収期間のフェスの始まりと終わり、そして誰もいない会場を見られることです。広いグリーン、誰も歩いてないキッズエリアとところ天国の間の導線。夢の国が一気に出来上がり、何万人もの人を受け入れドラマを生み、その役割を終えて一気に解体されていく様を見ていると、何とも言えない気持ちよさに包まれます。微力ながらこの夢の国をつくる一員であることは誇らしいことだとも思うし、会期中は楽しそうなお客さんを見て、こっちも楽しくなる。目の前で幸せが生まれていくのは単純に自分の幸せにつながります。本当に大変なことも多いですけど、いい仕事です。

-まさに「フェスな人」な葛原さんですが、最後に葛原さんのとってフェスとはどんなものか教えてもらってもいいですか?

自分を成長させてくれる場所かなぁ。仕事の厳しさも楽しさも、自然の怖さも美しさも、音楽も、新しい価値観も、いろんなことを教えてもらっていますね。

Interview:Charlotte
Top Image:SaikoCamera

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