フェスラバー奥浜レイラが聴き比べるライブやフェスの“ベスポジサウンド”

2017年来日アーティスト予習!奥浜レイラ流の準備方法


-聴き比べお疲れ様でした。実際に今日は体験してみていただいていかがでしたか?

音楽を聴こうと思う頻度が変わると思いました。いつも音楽を聴いている私でも、さすがに耳が疲れちゃって、休ませようかなって思う日がある。でもこれだったら全然疲れないし、ずっと聴いていられると思いました。

こんなに、自分の空間に音楽が“入ってきてくれる”ならば、「音楽を聴くところに自分の気持ちを持っていかなきゃ」って合わせにいく必要もないし、すんなり入っていける。それにしても、ここまで奥行きに違いが出たり、こんなに女性の声がきれいに聴こえたりするのだなということにびっくりしています。特に「ATH-LS300」の女性ボーカルの色気とふくよかさが、本当にすごい!胸に迫る感じがありました。私の場合、ライブで観ているときはボーカルが自分をエモーショナルにすることが多いので、このヘッドホンだとちょっと泣きそうな感覚すらあったのが衝撃です。

-奥浜さんの2017年参加予定ライブの予習に使えるとしたら…

2017年の来日組でいうと、NORAH JONESとかも聴いてみたいし、PJ HARVEYとかもこの「ATH-LS300」で聴いてみたいです。女性ものでいえば2月のWARPAINTが今はいちばん楽しみですね!ゲストは日本の大注目株、yahyelですし。

-そろそろ来日シーズンやフェスも始まってくる時期ですね。

2017年も、2月からすでに「Hostess Club Weekender」がありますけれど、準備を始めないと。私、毎年3月と4月は“レジェンド貧乏”になりかねないんですよ…去年はボブ・ディラン、ブライアン・ウィルソンも行きましたし。今年は、COLDPLAY、NORAH JONES、Paul McCartney、The Doobie Brothers…って「え、もう破産させる気?」という(笑)。もう、4月は私にとっては“エイプリル・フェス”が開催されている状態です。

-奥浜さんはかなり多くのフェスに参加されてますよね?

フジロックは9回行っていまして、その他にも2016年はニューヨークの都市型フェス「Governors Ball Music Festival」、香港の「Clockenflap」などに行きました。「SUMMER SONIC」もお仕事でステージMCを毎年務めさせていただいて。

ニューヨークの都市型フェス「Governors Ball Music Festival」の会場内のモニュメントの前で記念撮影!

-そういった中で、これまでに印象に残っている、聴き直せるなら聴き直したいようなライブってありますか?

「Governors Ball Music Festival」に行って、ものすごく楽しかったんですけど、雨だったりハイになりすぎていたのかあまり記憶がしっかりなくて、その時のヘッドライナーだったThe Killersを、できることならもう一度観たいですね。都市型のフェスで、私も雨具を全然持って行っていなかったんですけど、雨が土砂降りになって。でもThe Killersが1曲目「Mr.Brightside」を始めた瞬間にダッシュで前のほうに行った記憶だけはあります。あの体験をもう一度、できることならあのセットリストで(笑)。

あとは去年のフジロックのBECKも最高でしたね。ワールドツアーで来日してくれるアーティストについては、他国のセットリストを見て「ここでこういうことをしているんだったらこれやってくれるかな」とか想像しています。そういう意味で今年のCOLDPLAYは初の東京ドームで何をやってくれるのか気になっています。

-海外のセットリストなど、情報は何で集められていますか?

「SPIN」「NME」「Rolling Stone」などの海外音楽メディアのSNSをよく見ています。最近は日本語ですぐに訳してくれるサイトもありますしね。海外ですごく人気があるアーティストなのに日本であまり知られていなかったりすると、もっと紹介されてほしいって思ったり。いいものは洋邦問わず、たくさん聴かれてほしいなあという気持ちがすごく強くあるんですよね。

-奥浜さんは、アーティストもですが、音楽そのものへの愛も強いですね。

好きなものって、好きになればなるほど、向き合い方をどんどん自分で増やしていくのが楽しいですしね。それはフェスでも同じで、フジロックとかも回を重ねるごとに、自分だけで重箱の隅をつつくように楽しむようになって、もう時間がどんどん足りなくなって、楽しみ方の本気度が高すぎて世の中との距離も遠くなってきたりしますけども…(笑)。

音楽の何を聴くか、って人によって違いますし、段々と深まってくるともう歌のメロディとかだけじゃないところに興味が出てくるはずだから。それを満たしてくれるものが何なのかを探求する入り口として、ヘッドホンにこだわってみるのはすごくいいなって思いました。

今回聴き比べをさせてもらった中だと、フェス好きの私としては「ATH-LS70」が好みかもしれません。ポップで、ライブ感が出て、世界観が自分の聴きたいものととても近いように感じたので。でもこれって深めていくと、ライブ会場で音を聞く場所も変わっていきそうですね。だんだんPA寄りになっていきそう(笑)。

香港「Clockenflap」のステージ前で撮影

-最後に、奥浜さんにとってフェスとは?

もうね、私の生活の三分の一くらいを占めているものです。今年もいろいろ行けたら嬉しいですね。海外フェスは今はまだ迷っているけれど、音楽の見本市である「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)に行けたらとても嬉しいです。音楽への見方が変わりそうなので。もちろん日本のフェスも今年もたくさん行けたらと思ってます。

-それでは今年もたくさんのフェス会場でお会いできたらと!

ぜひ乾杯しましょう!

>>オーディオテクニカ「LS」シリーズ特設サイト

Text by 鈴木絵美里
Photo by 秋山まどか

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