オンライン4DAYS開催「THE SOLAR BUDOKAN」の全容を主催チームに聞いてみた

太陽光発電のエネルギーを活用したロックフェス「THE SOLAR BUDOKAN 2020」は、今年は全く新しい形のオンラインフェスとして、9月26日(土)〜27日(日)、10月3日(土)〜4日(日)の4Days(アーカイブとして2週間視聴可能)にわたっての配信ライブとして開催される。

これまでに第5弾出演アーティストまで発表され、さらに中野サンプラザで観客を入れた形で開催予定の「THE SOLAR BUDOKAN IN SUNPLAZA」など、次々と情報が公開されているが、実際どういった形で開催されるのかをプロデューサーの松葉泰明氏(ワイズコネクション代表)に聞いてみました。

「中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2020」リアル×オンラインのハイブリット型フェスとして4DAYS開催決定&9/13に東京でリアルイベントも

主催者インタビュー


-今回のオンラインフェスの概要を教えてください。

毎年岐阜県の中津川で開催しているフェスですが、リアルでのフェス開催は行わず、オンラインでの配信を2週連続で行います。そこでの内容は、事前に撮影したライブと開催当日の生でのパフォーマンスとを融合した形となっています。事前収録では、中津川、猪苗代、中野サンプラザ、Billborad Live Tokyoなどで、すでに収録をはじめています。中野サンプラザでの事前収録のみ、人数限定でのリアルイベントとして、お客さんを入れて実施します。

-「中津川会場でのリアルフェス開催は行わない」と発表されましたがそのあたりの経緯は?

正直に話すと、最初は中津川の会場に2500人のお客さんを入れたいと考えていました。「中津川の会場にお客さんを入れること」を重視していたのですが、夏にまた愛知県がコロナウイルスの感染者が増えたあたりで岐阜県の地元のみなさんから不安の声もさらに多くなっていきました。

-地元側とも話をする中で、リアル開催を断念したと。

そうですね。ただギリギリまでリアル開催の可能性を模索していて、そのためのアイデアも練ってました。今だから言えますが、例えばお客さんにフラフープを配るのはどうかとか。ソーシャルディスタンスをいかに取れるかということを本気で考えていました。我々としては、少人数でも中津川にお客さんがいて、その上で配信もやるという意味での”ハイブリッド開催”に最後までこだわっていたのですが、その形は断念しました。

-お客さんを入れない形であれば地元からもスムーズにOKがもらえたということでしょうか?

これも今だから言えるのですが、一時期は無観客であっても中津川公園の許可も下りないというところまでいったんです。でも地元の実行委員会が、配信でのフェスとなって、中津川をどうにかして絡めたいと動いてくれた。そういった努力もあって「お客さんを入れない」という条件でなら、事前収録や当日の生配信でもいつもの公園を使用させてもらえることになったんです。実はその段階で、日本武道館も当たってみたんですよ。

-東京であればお客さんを入れた形も可能性があると。

そうですね。SOLAR BUDOKAN自体がもともと日本武道館でスタートしたフェスだし、武道館でお客さんを少し入れた形でのハイブリッドの可能性もあるんじゃないかと。ただちょうど改修工事中で使用できないと返事がきて…そこで他にもいろいろ会場を探していたときにちょうど9月13日(日)という事前収録するにはベストな日程で、中野サンプラザが空いていると。

-なるほど!名前も”サン”プラザという。

太陽が導いてくれたみたいな(笑)。サンプラザでの事前収録はお客さんを入れた形でやってみようということになり、今の体制になりました。もともと考えていた「中津川での人数限定のライブ/配信」というハイブリッド開催を目指していましたが、社会情勢を鑑みて、「東京での事前収録ライブに観客を入れる」ことに加えて、中津川で事前にライブ収録、当日の生配信も組み合わせたフェスとして配信するということになりました。

今年ももちろんソーラー電池の活用となりますよね?

もちろんです!全会場蓄電池を持ち込んで、ソーラーで音を鳴らします!

SOLAR BUDOKAN馴染みのアーティストが20組以上登場!

「THE SOLAR BUDOKAN 2020」日割り発表&10-FEETの事前収録ライブ写真も公開

4Daysの開催となりますが、どういった形でアーティストが出演するのか?

そもそもなぜ4Daysになったかと言うと、例年であれば中津川のフェス会場では小さいステージも含めると、5ステージで60組とかが2日間で出てくれていたんです。そのアーティスト全員が出れないとしても30組近くのアーティストが「出演したい/出演できる」という状態で待ってくれていて。そうなると、1日8時間とか9時間の配信をやらないといけないのですが、個人的には少し長いという感覚があって。配信っていうのは日常がすぐそばにあるツールで、家族がいるとか、仕事があるという中で、8時間×2日間身体を預けるというのも大変だなと。じゃあそれを半分にして4日間に分けてみようと思ったんです。1週目をリアルタイムで観れなかったとしてもアーカイブしておくことで、2週目の前に観てもらって、2週間にわたって「SOLAR BUDOKAN」を味わってもらうみたいなストーリー作りができらなと。

なかなかオンラインで2週開催のものはないですよね。

考え方ですけど、本当はリアルのフェスをやりたいけど今年はできないから我慢して小規模で配信フェスをやるというのもあるかもしれないですが、僕らはそうではなくて、リアルなフェスとは違う楽しみ方を提案できたらと思っていますね。

当日はどんな流れになるのか決まっていますか?

配信観てもらう当日は、生で観られるパフォーマンスと事前収録のパフォーマンスがだいたい半々くらいになるかなと。事前収録はいろんなところでロケをやるんですが、会場のひとつが中津川であり、ほかにも猪苗代野外音楽堂、中野サンプラザ、ビルボード東京、他にも東京近郊の野外会場でもロケを予定しています。フェスの配信は4日間だけど、僕たちの制作チームは10日間以上は稼働しますね(笑)。

なぜそんなことをやるかというと、4〜5時間の配信フェスに参加してもらうにあたって、ずっと同じ景色でなくて、いろんな絵を見せられたらと。景色が変わることで、さらに観たくなるライブもあるかなと。

映像と景色が合わさったときの面白さは配信ライブを観てて感じますね。

そういったものが融合したときの面白さは実体験としてあって。THE BONEZの配信ライブをLIVE LOVERSというプロジェクトで制作したのですが、猪苗代での光景が本当に美してくて、そういったものをたくさん作っていけたらと思ってます。

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「THE SOLAR BUDOKAN」注目のライブは?

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