夜を終わらせないフジロッカーたち。フジロック’25「パレス・オブ・ワンダー」レポート【Vegas in Milk supported by Johnnie Walker】

今年も開放的なロケーションと音楽に揺さぶられ、無数の熱狂と共に幕を閉じた「FUJI ROCK FESTIVAL ’25」(以下、フジロック)。会期中の3日間、全てのステージでの演目が終えてから輝き出す特別な場所が苗場にあることをご存じだろうか?フジロックの夜を彩るエリア「パレス・オブ・ワンダー」だ。

今年はそんなパレス・オブ・ワンダー内のバー「ベガスインミルク」をジョニーウォーカー(Johnnie Walker)がサポート。黄色いカップを片手に、夜な夜な集まったフジロッカーたちはシークレットライブに踊り、朝日を浴びるまで騒ぎ通した ── それぞれの苗場の夜が交差した“パレス”の様子をFestival Life編集部がレポート。

12万人が熱狂した今年のフジロック

そんなフジロックを長年サポートし、フジロッカーたちの憩いかつ、夜通し楽しみ続けるためのエネルギーとなっているのが、Johnnie Walker。会場内オアシスエリアのJohnnie Walkerブースでは、恒例の「ジョニーハイボール」、新潟の食材を使用した「ジョニーハイボール<フジロックスタイル>」に加え、ジョニーウォーカー7年半ぶりの新商品「ジョニーウォーカー ブラックルビー」を使った今年のフジロック限定の「ジョニー ブラックルビー ベリー ハイボール」が提供された。

さらに、今年は、夜のフジロックを象徴するエリア「パレス・オブ・ワンダー」内のバー「ベガスインミルク」をJohnnie Walkerがサポート。夜通し乾杯を交わすフジロッカーたちの姿を、ジョニーウォーカーのシンボル“ストライディングマン”が静かに見守っていたのも、今年ならでの光景だ。

深夜にだけ現れる夜の社交場「ベガスインミルク」

グリーンステージでのヘッドライナーの終演後、毎晩23時ごろから本格的に輝き出すのが、フジロックの夜を象徴するエリア「パレス・オブ・ワンダー」。

ここでは、新人アーティストの登竜門「ルーキー・ア・ゴーゴー」や、世界一美しいと言われる移動テント「クリスタルパレス」でのライブ&DJプレイ、空中大車輪などで観客を魅了する「サクラサーカス」など、多彩なコンテンツが夜を彩る。さらに、手前に広がる「イエロークリフ」では、夜通し営業するフードトラックが並び、踊り疲れた身体を温かいごはんやドリンクでしっかりと満たしてくれる。音楽も遊びも、食も眠気さえも渾然一体となる、フジロックの“夜の顔”ともいえる場所だ。

なかでも、ひときわ熱気を放っていたのが、Johnnie Walkerがサポートする立ち飲みバー「ベガスインミルク」。通称“ベガス”と親しまれるこのバーでは、過去にも大物アーティストがシークレットライブを披露するなど、目撃者の語り草となる伝説がいくつも生まれてきた。今年も例にもれず、ジョニーハイボールを片手に“まだ終わりたくない”フジロッカーたちが夜な夜な集まり、朝日が差し込むその時まで踊り明かした。

今回の取り組みについて、Johnnie Walkerのプロモーションを担当する「ディアジオ ジャパン」カルチャーマネージャーの鈴木健太さんはこう語る。

「今回、フジロックの夜を象徴する場所「ベガスインミルク」を深くサポートさせてもうらうことで、ジョニーウォーカーというブランドがこれまで以上にフジロックという唯一無二のカルチャーに自然と溶け込む形になったと感じています。音楽とお酒、そしてカルチャーを愛する人々が交差するこの場所だからこそ実現できた、フェスティバルとブランドの融合でした」

今年も夜の“予感”を察知したフジロッカーたちが、日付が変わる頃にはベガスの前に大集合。期待を裏切らず、1日目・25日(金)の深夜にはYENTOWNのPETZによるシークレットライブがスタート。スペシャルゲストにkZmも登場し、熱のこもったパフォーマンスが繰り広げられた。ヘッドライナー・Fred again..の機材トラブルでステージの開始が遅れたことを受け、0時を過ぎてからのライブスタートとなったが、むしろ“ここからが本番”と言わんばかりの盛り上がりを見せた。

2日目・26日(土)には、Vulfpeckの圧巻のステージからの流れをそのまま引き継ぐようにベガスインミルクのテントも人が溢れかえる中、2023年に日本武道館でラストライブを飾ったKANDYTOWNからGottz、さらにスペシャルゲストにMUDが登場。オーディエンスの体温をさらに引き上げ、音楽とハイボール、そして1年ぶりの再会を祝うフジロッカーたちの歓声が渦を巻いた。

スモークがたかれ、ネオンが煌めき、踊り狂う人々の笑い声が、苗場の空にこだましていく。パレスにしか存在しない、この熱狂的な夜を駆け抜けた者にしか語れないフジロックがそこにはある。

雨が降りしきるなかでも、朝日が上りはじめようと、この“遊園地”に終わりはない——それがフジロックの夜である。交わされる乾杯の音が人々の狂騒に入り混じるこの時間帯こそ、パレスの真骨頂。来年もきっとまたこの場所で、たくさんの出会いと忘れられない夜が生まれるに違いない。


Text:兵藤香月
Photo:小林一真/清水創太郎/江藤勇也

FUJI ROCK FESTIVAL’25

編集長コメント

今年も取材を終えて宿に戻る前に毎晩このエリアで朝まで遊び尽くした。パレス・オブ・ワンダーはフジロックらしいピースかつカオスな雰囲気がありながらも、都会的な輝きや妖艶さも味わえるお気に入りの場所のひとつ。一時期このエリアがなくなり、多くのフジロック遅番組(夜をメインに活動するフジロッカーのことを石野卓球さんが名付けたそう)が途方に暮れたのは記憶に新しいが、2023年に復活し、今年もフジロックの夜を彩ってくれた。このエリアの復活の背景には野村訓市さんの存在が大きい。このエリアに訪れた人は彼の姿を見かけた人も多いかもしれないが、ときにはバーに立ってお酒を振る舞い、DJとしてもプレイし、そこに集ったフジロッカーと酒を酌み交わし、誰よりも楽しそうに笑っている。バーに立っている時に少し話ができたが、フジロックの夜の面白さ、さらには海外フェス話から今後のフジロックの課題まで色んな話を聞かせてくれた。こうやって取り止めもなく、色んな人と話せるのも夜のフジロックならでは。

よくフジロッカーが夏前になると「じゃあ次はフジロックで」と別れる姿を見かけるが、フジロック期間中は「じゃあ夜にパレスで」という台詞をよく耳にする。朝夕は各々のスケジュールに忙しい人も多いが、ゆったり人に会ったり、じっくり話したりできるのも深い時間ならではの遊び方だろう。あとこんなことを言うと主催のスマッシュに怒られるかもしれないが、このエリアはチケットなしで楽しめるので1日券しか持っていない人でも朝まで遊べるし、究極言えば何も持っていないくてもフジロックの片鱗を味わてしまう太っ腹な場所でもある。この夜レポート(夜まで働いてくれたFestival Lifeクルーに感謝)を読んで気になった方は来年キャンプサイトや宿に戻る前にぜひその誘惑に負けて足を運んでみてほしい。今年のベストアクト?Fred AgainもLittle SimzもTHE HIVESも山下達郎も、サンボマスター×ヒロト&マーシーも最高だったけど、月曜AM5:10にパレスで聴いた「日曜日よりの使者」が今年のベストソングかも。ではまた来年、夜にパレスで。(津田昌太朗)

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【番組情報】
番組名:Festival Junkie Podcast
出演: 津田昌太朗/奥浜レイラ
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